美と健康メンテナンス特集 / 肌ケア

肌悩み別「野菜の色選び」

カラフルな野菜の色には、さまざまな美肌効果が期待できます。その働きを知って、お肌のケアに役立てましょう!
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美と健康を学ぶ 肌ケア 野菜の色選び

野菜の色には意味がある

野菜には、体内のトラブルに働く「抗酸化作用」を持つ成分が含まれています。中でも注目なのが、色の抗酸化作用。トマトの赤、ほうれん草の緑などの色素そのものが、肌や体を元気にする抗酸化成分なのです。
そして、野菜の色には、それぞれに違う作用があります。下記で紹介する3つの色とあなたの肌悩みの相性から、今日の食卓に登場させる野菜を選んでみましょう。

3つの色で肌悩みに対応

赤色でシミ・シワ・たるみを防ぐ

赤色の野菜といえば、すぐに思い浮かぶのがトマト。トマトの赤は、よく知られる抗酸化成分の「リコピン」によるもので、熟して赤くなるほどリコピンが豊富になります。
リコピンは非常に強い抗酸化作用を持つ成分で、同様に抗酸化作用のあるビタミンEの100倍ものパワーがあるとされています。
シミ・シワ・たるみなどの肌トラブルは、太陽光の紫外線によるダメージが原因となる「光老化」が大きく影響します。
リコピンは強力な抗酸化作用により、紫外線のダメージをカバーして、肌の老化防止に働くと考えられます。
また、赤パプリカや赤ピーマンに含まれる「カプサンチン」という赤色成分も、強力な抗酸化作用で、肌の老化をブロック!
赤い野菜で、気になる肌老化を防ぎましょう。

【食べ方のコツ】
リコピンは油に溶けやすく、かつ熱に強い性質があります。また、生で食べるより、加熱して細胞を壊した方が、成分が吸収しやすくなります。イタリア料理のように、トマトをオイルと共に炒めたり、煮込む調理法で、リコピンをより効率的に摂取できます。

オレンジ色で保湿力アップ

にんじんやカボチャのオレンジ色の元は「β-カロテン」という色素。β-カロテンは体内でビタミンAに変化しますが、その重要な働きが、肌の水分を保つ成分の生成をサポートしたり、皮膚や粘膜の代謝を整え、正常な状態に保つこと。
肌の乾燥が気になる人は、にんじんやかぼちゃを積極的に食べましょう。肌にうるおいをチャージしてくれます。

【食べ方のコツ】
ビタミンAは、過剰に摂ると副作用が出るといわれ、摂取量に上限がさだめられています。しかし、野菜に含まれるβ-カロテンの形では、体内で必要に応じてビタミンAに変化し、使われない分はβ-カロテンの形でキープされるか、排出されるため、β-カロテンなら過剰摂取になりにくいといわれています。とはいえ、サプリメントだけに頼るのはおすすめできません。お肌のためにβ-カロテンを補給するには、オレンジ色の野菜をたっぷり食べて。
また、β-カロテンは油と合わせると吸収率がよくなるので、炒め物や、オリーブオイルベースのドレッシングとあわせるなどして、油分と一緒に摂りましょう。

緑でくすみを撃退

ほうれんそうや小松菜、春菊などの緑色は「クロロフィル」という成分の色素によるもの。クロロフィルをなじみのいい呼び方で言うと「葉緑素」です。
クロロフィルは、その構造が血液の成分であるヘモグロビンと似ているため「緑の血液」とも言われています。
クロロフィルの主成分であるマグネシウムには、代謝をよくしたり、血管の柔軟性を高めて血流をよくする効果があります。
また、クロロフィルには、体内の有害物質を排出するデトックス作用もあるとされています。

こうした働きから、くすみやクマなどの肌悩み解消に役立つと考えられます。イキイキした肌作りに、緑の野菜を取り入れましょう!

【食べ方のコツ】
クロロフィルは熱に弱く、長く加熱するほど色が悪くなって有効成分が失われます。ゆでるときは、短時間でゆであげられるよう、たっぷりの熱湯を用意し、湯から上げたらすばやく冷水にとって冷ましましょう。また、炒め物にする際も、火を通しすぎないよう注意して。

今回は、毎日の食卓に取り入れやすい、野菜の色のお話をお届けしました。
最初はあまり難しく考えず、赤色、オレンジ色、緑色と、食卓の色の数がちょっとでも増えることを目指して取り組んでみてくださいね。

(企画編集/からだにいいこと)

この記事の監修者

榊怜里先生
榊 怜里先生
  • 管理栄養士。生活習慣病の患者さん向けや病院などで栄養相談を行う。マスコミでも栄養情報を発信。著書に『手づくり健康常備食』(PHP 研究所)他。